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Medical総合診療科

Medical診療内容

診療

総合診療科とは

「総合診療」という言葉は、「プライマリ・ケア」と同義とされています。日本プライマリ・ケア連合学会ホームページでは、「プライマリ・ケアとは、患者の抱える問題の大部分に対処でき、かつ継続的なパートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される総合性と受診のしやすさを特徴とするヘルスケアサービスである」と説明されます。
西十勝地方は広大な面積を有しているにもかかわらず、専門医が少ない地域です。どこにかかればよいのかわからない症状があったり、複数の疾患を抱えていて各専門家を受診するのが困難だったり、また高齢化により移動ができない、もしくは移動手段を持たない方々が大勢いらっしゃいます。
総合診療科では、地域の実情に踏まえて、高血圧症・糖尿病などの生活習慣病の管理、COVID-19・インフルエンザ感染症などの対応、小児科、整形外科、小外科・皮膚科、ワクチンなどの予防医療などに幅広く対応します。
救急車対応も行っており、必要であれば当院(7床)に入院が可能です。治すのが難しい病気や老化については、できるだけ苦痛を取り除く緩和ケアを行い、患者さんやご家族を支えていきます。
在宅医療による看取りも積極的に行っています。心の問題や家族の問題にも対応します。当院で対応が難しいと判断した場合は、適切に専門科にご紹介させていただき、地域の健康問題に総合的に対応します。

ポリファーマシー

ご高齢の方や、複数の診療科・医療機関を受診している方は処方が多くなる傾向にあります。いろいろな医療機関から薬を処方されると、処方薬の全体が把握されにくくなり、多剤服用(ポリファーマシー)により引き起こされる有害事象が問題となります。当院では、ご本人と相談しながらお薬の見直しをする取り組みをしています。お気軽にご相談ください。

アドバンス・ケア・プランニング

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、今後の人生についてどう生きたいかを、患者がご自身の価値観を踏まえて、ご家族・友人・医療従事者などと共に考えていくプロセスのことです。疾患・障がい・加齢などで将来起こりうる変化を見据えながら、最期まで自分らしく生きるためにはどのような治療を望むか、あるいは望まないのかを考えていきます。具体的には、蘇生処置(胸骨圧迫・人工呼吸器の使用・昇圧剤の使用)、人工栄養(胃瘻造設・高カロリー輸液)、人工透析などの治療について検討をしていきます。
その時々の健康状態によって、いろいろな選択肢があると思います。もしもの事態が起きたとき、自分で意思表示することが難しくなる場合があります。特にご高齢の方や多疾患をお持ちの方の場合、事前に考えてみることが大事です。一度医療者を交えてご家族とともに話し合ってみませんか。

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